今週は東京でジャパンカップ
登録馬を見ての第一印象は
「ノーザンファーム馬だらけやんか!」
今回はこのあたりから探ってみようかなと
レースの本質を捉えたいという意味からも…


普通に今の東京重賞傾向から探る
それも考えましたが…
とにかくこの秋の東京重賞は
2歳戦を中心に頭数が少ない!
従ってなかなか参考にし辛い面も
少しだけ触れておくと
頭数が揃ってたレースでは
欧州志向の強い馬の人気以上での頑張り
これが目に付くかとは思ってます


斜めからの血統分析になりますが??
あ~また言ってんなあこの人
ぐらいな感じで遠目にみてもらえれば(^^;


それでは取り組んでいきます




冒頭で触れたように
今回ジャパンカップはノーザンファーム馬多し
登録馬16頭中実に12頭がそうであります
2017年以降の芝重賞でノーザンファーム馬
これが10頭出走したレースが5レース
(9頭出走だと結構あるんですが)
12頭は過去最高になるんじゃないでしょうか


”ノーザンファーム馬がレースを支配する”
そう仮定してこの10頭が出走した5レース
その特徴は
■後傾ラップ
■非ノーザンファーム馬が馬券に食い込む
血統以外ならこの2つでしょうか
ペースは色んな意識が働くのか?緩めで推移
非ノーザンが逆に盲点となり激走しやすい?


じゃあその条件下でどんな血統が頑張ってたか
5レースの中からG1だった3レースを抜き出し
そこで人気以上に走って馬券になった馬
その血統を見ていく事により
ノーザンファーム馬たちが生み出す流れ
そしてその質に合う馬をあぶり出し


17年有馬記念2着クイーンズリング
クイーンズリング
父マンカフェの母系は欧州色強し
母父が欧米ダンチヒ系
その奥も欧州の血がズラリで
欧州色が濃い配合


19年オークス2着カレンブーケドール
カレンブーケドール2
後程考察するのでここでは軽めに
母父がストームキャット
アルゼンチン牝系で母方は米国配合


19年天皇賞秋2着ダノンプレミアム
ダノンプレミアム
父ディープの母方は欧州配合
母父は欧州のロベルト系
母母父欧米ダンチヒ系
母父がCrafty Prospectorにダンチヒ内包
ここからスピードの供給がありそうも
字面だけなら欧州色に寄ってる感じ


19年天皇賞秋3着アエロリット
アエロリット
父クロフネが米国型種牡馬
母父ネオユニは欧州内包
母母父は欧州ノーザンダンサー系
全体的には欧州の支えを受けたバランス型


という4頭なんですが
ダンチヒ
ストームキャット
ヴァイスリージェント
いずれもパワー&スピードのノーザンダンサー
これを血統表の主要部分に持ってました


緩めのペースで生きそうな
ノーザンダンサーの血というのが肝か!?
プラス全体的には欧州の血があれば尚良し



これを少し踏まえつつ
ここからは登録馬全頭を見ていく事に
(日々少しずつ更新していきます)

※以下、間隔を開けてという文言は
10週以上という定義という事でご理解下さい



カレンブーケドール

カレンブーケドール2
父はディープで非ノーザンファーム馬
非ノーザンというだけで目立ちますね
とはいえ社台の馬ですが…
非ノーザン社台系で当レース3着内ディープは
ショウナンパンドラ
ラストインパクト
スピルバーグ
それぞれ間隔を開けての2-3走目でしたし
そもそも非ノーザン社台系ディープ
この好走率がJCでは高し
同馬はここが間隔を開けての3戦目
母父Scat Daddyのサンプル自体は少な目も
父としてなら間隔を詰めた臨戦のほうが得意
臨戦的には凄く良く見える
そのScat Daddyがストームキャット
牝系はアルゼンチン系で母方は米国配合
欧州の血は薄いですがパワー&スピードに特化
この馬に関してはクラス云々というより
前走よりペースが厳しく感じる所で跳ねてくる
そんな印象を持ってます
紫苑S→秋華賞、スイートピーS→オークス
この2つがそうであったように
スイートピーSでは勝ちましたが0.0差
オークス→紫苑S、未勝利→クイーンS
厳しい所から緩くなると跳ね難いかと
今回は厳しかった秋華賞からで
緩く感じてしまうとどうか?という懸念も


ワグネリアン

ワグネリアン
父はディープでノーザンファーム馬
間隔を開けてから詰まり気味での臨戦
臨戦自体はかなり厳しめの部類
ディープでノーザンファーム馬だと
ジェンティルドンナがこの臨戦で13年1着
母父キンカメから欧州の供給あり
その奥のBroad Brush~Valid Appealからは
パワーもあれどスピードもという血
ディープ×キンカメの配合馬は
上のクラスだと断然東京>中山
皐月賞→ダービーは延長を前行く位置取りと
これも相まって嵌った感
今回はそれと近い局面も
その時より前走を”フリ”としては使えないか


ウインテンダネス

ウインテンダネス
父はカンパニーで非ノーザンファーム馬
母方はミスプロ~サンデー~アリダー
パワーとスピードという米国色強調配合
この馬もそうですしイエッツトもですが
カンパニーは芝重賞なら内枠アップでこそ
今回その条件には嵌ってはいますが…
勢いがないというのは減点ですし
母方が米国色が強い分
不振を引きずると長そうで


ムイトオブリガード

ムイトオブリガード
父はルーラーシップでノーザンファーム馬
間隔を開けて2戦目がここという臨戦
この組み合わせはつい最近まで
間隔詰めてる方が成績がよかったんですが
この夏あたりから
間隔を開けて使ってきた馬の成績が急上昇中
叩いてからの上昇度も少ない印象で
仕上げ方を変えてきてる??かのようです
従って前走アル共杯は間隔開けての臨戦
そこから間隔詰めての2戦目
う~ん。。どうかなあと
母方のサンデー×カーリアンは日欧のバランス
シンコウラブリイ~Happy Trailsの牝系は
2500mと2600mが相性抜群でスタミナ色強し
となると…前走が最高に良い条件だったような


スワーヴリチャード

スワーヴリチャード
父はハーツクライでノーザンファーム馬
間隔を開けて2戦目がここという臨戦
この組み合わせは2戦目より3戦目が良い傾向
2戦目は3着が多いんですが
この馬もドバイシーマクラシックに昨年のJC
これが共に2戦目で3着しかも今回同様延長で
Unbridled's Song×General Meeting
ミスプロ×ボールドルーラーの母方は
スピード持続力に長けたイメージ
そして気になるのは母父Unbridled's Song
牡馬でこの母父を持つ馬の特徴は
基本早目に咲き誇ってそれも短めに期間集中
父と生産者の臨戦プラス母父から
一気に勝ち負けまであるのかは疑問


ユーキャンスマイル

ユーキャンスマイル
父はキンカメでノーザンファーム馬
間隔を開けて3戦目がここという臨戦
キンカメ×ノーザンファーム馬は
間隔を開けて2戦目までが勝負で
3戦目以降になるとガクッと数字は落ちる
ダンス×Sharpoの母方は欧州志向強し
その奥に見えるIn Realityとプリンスリーギフト
この2つがスピードを下支え
母ムードインディゴに近親チャペルコンサート
共にG1で一発かました実績ある牝系で
自身も菊花賞で一発かましました
それが自分は前走=秋天で発揮される
本質的にベストと思える所で2戦目でしたし
◎を打ちましたが……4着
その秋天よりはタイミングとして違うかなあと


ダイワキャグニー

ダイワキャグニー
父がキンカメで非ノーザンファーム馬
母方はサンデー×米国型
その奥もターントゥ系なら
母系はスピード色優勢というイメージ
この馬とにかく弱くて
ここまでアップ戦だった重賞では【0.0.0.7】
ダウンだった前走ですよね狙い所は


レイデオロ

レイデオロ
父はキンカメでノーザンファーム馬
間隔を開けて2戦目がここという臨戦
キンカメ×ノーザンファーム馬は
間隔を開けて2戦目までが勝負なので
この臨戦は悪くない
シンボリクリスエス×Seeking the Gold
この母方はややパワー寄りの感も
ただレディブロンド~ウインドインハーヘア
この支えがあってこそのここまでの戦績かと
凡走続きのここ3走は全て間隔を開けての臨戦
ドバイ&宝塚は短縮
オールカマーは同距離
今回は2戦目で延長なんでここ3走とは違う
6歳目前ならピリッとした所よりも
1度使われてだらっと感じる所ならという気も…


ルックトゥワイス

ルックトゥワイス
父はステイゴールドで非ノーザンファーム馬
非ノーザンというだけで目立ちます
今回間隔を開けてからの2走目
ステゴ×非ノーザン馬に関して言うと
複勝率だけなら芝重賞では
間隔を開けてるより詰めてる時の方がいい
これだけなら良さげな臨戦の部類
母方は重めの欧州配合
しかも父がディクタス内包で
母母母父もそのディクタスと同系(Hampton)
これも配合的に重厚さを感じさせてくれる
この馬はペースが流れるか?流れないか?
これが重要な馬で
流れると走って後傾の超スローだと奮わない
そんな成績を刻んでいて
タフさ=欧州力が直結する馬なのかなと
タワー、クロコ、ラヴズ、カレン、クロノ
ヴェロ、インディ、アエロ、アーモンド
今春Vマイル~安田の一つ突き抜けた
東京超高速馬場重賞で3着内だった馬
これらの今秋G1での活躍が目立ってます
そこでの反動どころか逆に力の証明になってる?
同馬はダービー同日に行われた目黒記念
ここでレコード勝ち
流れるか?流れないか?これは分からない
ただ前走アル共杯よりは流れそうかと
流れるって分かってるなら勝負してみたい馬


ダンビュライト

ダンビュライト
父はルーラーシップでノーザンファーム馬
間隔を開けて2戦目がここという臨戦
この組み合わせはつい最近まで
間隔詰めてる方が成績がよかったんですが
この夏あたりから
間隔を開けて使ってきた馬の成績が急上昇中
叩いてからの上昇度も少ない印象で
仕上げ方を変えてきてる??かのようです
従って前走京都大賞典は間隔開けての臨戦
そこから間隔詰めての2戦目
う~ん。。どうかなあと
その前走は秋の京都の開幕馬場
近年その条件は欧州血統が幅を利かせる傾向
(エアレーション等の馬場弄りの影響?)
ルーラーはトニービン内包で
母父はサンデーですが
その奥のRiverman×Ribotが欧州配合
そう考えると前走はかなり良い条件だったか…


シュヴァルグラン

シュヴァルグラン
父はハーツクライでノーザンファーム馬
間隔を開けて1戦目という臨戦
この組み合わせ的には良い部類での臨戦
リスグラシュー・スワーヴリチャード
この2頭がハーツ×ノーザンF馬で宝塚1.3着
そう!共通点は海外帰り
そして外人→外人への乗り替わり
”気”を注入するという意味では
今回英国帰りにスミヨン替わり
3走前は間隔開けての臨戦で外人へのスイッチ
これでドバイシーマクラシックで2まで来た
今なら”気”を与える位が丁度いいか!?
母方の配合はバランス型
17年のJC1着以降
国内での3着内は有馬で2度3着と春天2着
これ全て延長臨戦でのもの
また今年も警戒すべきなのかもしれない


タイセイトレイル

タイセイトレイル
父はハーツクライでノーザンファーム馬
近走間隔を開けて走ったレースがないので
外厩云々は置いといて
ずっと使われてるという感覚
その時点でここへの挑み方という面で
他のノーザンファーム馬より劣る印象
母がムイトオブリガードの母の半妹
つまりムイトオブリガードとは近親関係
ハーツ×シンボリクリスエスは
カフジプリンスにベルラップ
ちょっと重い印象でズレた所で能力出す感じ
ましてシンコウラブリイ~Happy Trailsの牝系は
2500mと2600mが相性抜群でスタミナ色強し
前走が最高に良い条件だったような…


エタリオウ

エタリオウ
父はステゴでノーザンファーム馬
間隔を開けて2戦目という臨戦
この組み合わせは勝ち切れないながらも
間隔を開けていきなり走ってくるのが多々
2戦目でそこまで跳ね上げては来ない感じ
(インディチャンプの印象が強すぎる(^^;)
母父Cactus Ridgeはヘネシー~ストームキャット
その奥がパワー色=米国色が濃い配合の支え
早期完成型が垣間見える配合なのかなと
春天と宝塚がガッカリな内容だっただけに…
しかし間隔を開けての前走京都大賞典
ここでしばらくぶりに外からピリッとした脚
緩い流れの2400m以上ばかり使われてた馬が
宝塚で久々に2400m未満を使われて
”喝”がうまく入ったとすればその脚も納得
Cactus Ridgeは欧州ミスプロLyciusを内包
トーセンラー&スピルバーグの全兄弟
ラッキーライラック
母方にLyciusを持つ馬が古馬G1でもやれてる
そう考えればこっちの下支えに期待する手も


マカヒキ

マカヒキ
父はディープでノーザンファーム馬
間隔を開けてから詰まり気味での臨戦
臨戦自体はかなり厳しめの部類
ディープでノーザンファーム馬だと
ジェンティルドンナがこの臨戦で13年1着
ジェンティル位じゃないとこの臨戦は…
母父フレンチがパワー&スピードのノーザン
母母父Rainbow Cornerは欧州ナスルーラ
血統配合としてはいいとは思います
ただアルゼンチン牝系ですしウリウリなら
早い段階で短めの距離で見たかった馬
ちなみに前走1.0秒以上負けてたディープ
このG1成績が【0.5.0.58】
(先週マイルCSから引用)
巻き返した5頭中3頭が
前走から10週以上間隔開けた臨戦
血統○臨戦×という印象


ジナンボー

ジナンボー
父はディープでノーザンファーム馬
間隔を開けての臨戦
勿論これは良い臨戦になるでしょう
母母父Salt Lakeがヴァイスリージェント
パワー&スピードのノーザンダンサー系
母父キンカメとディープ
これらの内包してる血から欧州力もある
条件戦のアップでさえ弾かれてた馬が
前走スロー楽逃げ後でどうなん??
そんな中最後いい伸びを見せて
ユーキャンスマイルと併せ馬の形になるにつれ
さらにいい伸びを見せてこれにはビックリ
ディープ×キンカメの配合馬は
上のクラスだと断然東京>中山
前走の内容が良い意味で非常に邪魔(笑)



以上、最後までお付き合いありがとうございました
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