今週は中山競馬場芝2000mで行われるホープフルステークス2018
昨年からG1に格上げされた2歳馬による中距離王決定戦
いよいよ今年ラストを飾るG1レースとなりました


ここでは出走馬1頭1頭の全頭血統考察withM
これを各馬馬番順にしていきます



種牡馬メモについてという記事を先日更新
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これはPDFファイルダウンロードという形式でありまして

【ダウンロードすればPCやスマホやタブレットで見れる】

【それを印刷すれば競馬場や自宅WINSでもパッと見れる】

 
つまり手軽にという事をコンセプトに
新種牡馬を含む100頭弱の種牡馬に関してのポイントを明記したものです

※サンプルページも見られるようにしてますので宜しくお願いします

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過去のホープフルステークスから見えてきたポイント


ホープフルステークス結果
これは昨年のホープフルステークス全馬着順でその父と母父が分かるもの


■ジャンダルム
(父母父Lear Fan)

■ステイフーリッシュ
(母母父Silver Hawk)

この2頭が昨年人気より着順が上で馬券になった馬


まずは共にロベルトの血を携えてたという事
確実に上がりが掛かる舞台設定だと思うので
馬力=パワー=ロベルトの血が有効なのかも
(1人気1着タイムフライヤーも母父がロベルト系でした)


あとは有馬記念のすぐ後に行われるという事で
その年の有馬記念との血統リンクがあるのでは!?との仮説

ジャンダルムの母父ビリーヴはスプリントG1勝ち馬で母母父ダンチヒ
昨年有馬1着キタサンブラックの母父サクラバクシンオーがスプリントG1勝ち馬
昨年有馬2着クイーンズリングの母父がダンチヒ系

ステイフーリッシュはサンデー系×ミスプロ系配合
昨年有馬3着シュヴァルグランがサンデー系×ミスプロ配合

そして1人気1着タイムフライヤーの父がハーツクライ
シュヴァルグランの父がハーツクライ

という事で先日の有馬記念1~3着馬の血統と重なりそうな馬
そんな馬も注目してみたいと思いますね
(参考に有馬記念2018の結果)
有馬記念2018結果


そしてもう1つ挙げるならばトニービンの血

タイトなペースを前々で踏ん張ったサンリヴァルが父ルーラーシップ
大外枠で後ろから追い上げたナスノシンフォニーが父ハーツクライ

馬券にこそならなかったですが人気以上に見せ場を作った4.5着馬
この2頭が父トニービン内包であった事

そしてタイムフライヤーも父がハーツクライ


昨年はかなりタイトなペースではありましたが
上がりが掛かる舞台と持続力と考えればトニービンの血も悪くなさそう



出走馬の考察


ニシノデイジー

父ハービンジャーはダンチヒ~ノーザンダンサー系で欧州型種牡馬
このあたりは父がサドラーズウェルズ(Kitten's Joy)~ノーザンダンサー系だった
昨年2着ジャンダルムと通ずるものがあり
しかも有馬1着ブラストワンピースと同じ父ときました
アグネスタキオン×セイウンスカイの母方はバランス型配合
3代母はニシノフラワーでその一族は重賞活躍馬を複数出してますが
まだG1までは手が届いてません

2走前は前傾ラップで上がりが掛かる流れ
前走は後傾ラップで上がりが速い流れ
およそ異なる競馬で重賞2連勝してるというのは力の証明でしょう
前走は内で手応え十分で馬の間を突くか?と思って見てましたが
無理せずに抜けてこれやすい外に徐々に持ち出して勝利
そして今回も内枠=最内枠
馬の間を突く競馬も出来る可能性は十分だと思うんですが
前走と同じような競馬になるのか!?
となると・・今回は直線も短くコースも狭くなるので詰まるという懸念も
という事で前走よりは鞍上の腕も問われてきそう


ブレイキングドーン

父ヴィクトワールピサはサンデー系種牡馬
産駒の重賞枠番別成績は5枠より外が圧倒的に好成績
過去2走が割と楽な競馬だったように見えるだけに
この内枠で位置が取れなかった時というのが不安材料として浮上
ホワイトマズル×エルコンドルパサー×トニービン
母方は欧州配合ですがトニービン持ちは魅力

アーモンドアイ、ダノンファンタジー、アドマイヤマーズ
この3頭が次G1を勝ちリスグラシューが香港V2着
1人気で負けたシュヴァルグランとブラストワンピースが有馬で好走
今年はやけに秋の京都重賞組が後のG1で頑張ってる印象
従って京都2歳S2着であるこの馬はそういった意味で注目はしてます


キングリスティア

父ベルシャザールはキングカメハメハの血をひくキングマンボ系種牡馬
ここまでダートの方が率が高い傾向で推移
従ってパワーという観点から言うならば悪くはなさそう
スピニングワールド×テスコボーイの母方はバランス寄り
祖母がエリモシユーテングなんで
近親にはクラレント、レッドアヴァンセ、レッドヴェイロン等
成績を見るとこの一族は極端に中山の成績が落ちる傾向

前走は逃げて圧勝
その中身=数字(ラップ)的には悪くないとは思いますが。。


ヒルノダカール

父ヴィクトワールピサはサンデー系種牡馬
産駒の重賞枠番別成績は5枠より外が圧倒的に好成績
従ってもう少し外目の枠が良かったかなという印象
メジロマックイーン×カツラギエース×ダンシングキヤツプ
この母方は古き良き昭和の配合という感じ
母は中山重賞勝ち馬(フラワーC)で半兄がウインガナドル

前走は2走前より延長で道中のペースも早くなったのに
0.4差で快勝ときつそうな局面でのものだったのでこれは評価したい


サートゥルナーリア

父ロードカナロアはキングカメハメハの血をひくキングマンボ系種牡馬
基本的にロードカナロア産駒はアップ戦は苦戦でダウン戦に反応する傾向
しかしこの馬は母父がシーザリオで自身もG1勝ち馬
半兄もエピファネイアにリオンディーズとG1勝ち馬
これがそんな事も凌駕しちゃうんでしょうか!?
スペシャルウィーク×サドラーズウェルズの母方は日×欧でバランス型

過去2走は少頭数でしたが共に内から抜けて来て
非常に強いインパクトを感じさせてくれるような競馬っぷり
血統構成に競馬の内容から圧倒的人気でしょうが
頭数増えてやや内よりの枠というのはどうか!?
そんなものはあっさり弾き返しそうではありますが
単勝1倍台はアーモンドアイのイメージが強すぎませんかね


ハクサンタイヨウ

父ブラックタイドはサンデー系種牡馬
シンボリクリスエス×エルハーブの母方はロベルト系×ダンチヒ系
有馬2着レイデオロの母父でもあるシンボリクリスエス
しかしいくらロベルト持ちでも厳しいかなあ


ミッキーブラック

父ブラックタイドはサンデー系種牡馬で
内枠での成績が突出して良い種牡馬
そして前2走が外枠だったので内枠ならと思いましたが中枠に
Lizard Island×Poligloteの母方はダンチヒ×サドラーズウェルズで欧州配合
ブラックタイドは芝よりダートのほうが成績いいので
そういった意味でパワーという面では悪くないですが
前走が案外だっただけに。。


アドマイヤジャスタ

父ジャスタウェイはハーツクライの血をひきトニービンの血を内包
そのハーツクライが父であったシュヴァルグランが有馬3着
ジャスタウェイ産駒の中山成績は勝ち鞍がなく3着が多いんですが
ほとんどが人気以上に走って馬券になっており複回収値は100超え
そして父母父Wild Againは米国の血
ロベルトの血は持ってませんがパワーという意味では悪くない
母方はエリシオ×Caveatで欧州ノーザンダンサー×ボールドルーラー
父もくるめるとバランス取れた配合で半兄にアドマイヤラクティ

過去3戦全てスタート一息というのは気掛かりではあり
しかし前走紫菊賞は見た目以上になかなか優秀ではないかと(レース上がり5F59.9)
2歳の京都2000mで上がり5F59.9以内で勝つ馬は山ほどいるけども
それに前半5F60.9以内というフィルターを掛けると1頭しか残らず
それがこの馬!今年秋の京都は通年より重かった筈やし
単純にこの持続ラップで勝ったのは能力の証明なのかなと
それもあるので現状そんな産駒のエース格が中山に出て来るなら


ジャストアジゴロ

父ノヴェリストは欧州型種牡馬で母父サンデー
昨年2着ジャンダルムがKitten's Joy(サドラーズウェルズ系)×サンデー配合
有馬で勝ったブラストワンピースの父ハービンジャーも欧州型種牡馬
これだけでも十分いいと思うんですが
さらに近親にタイガーカフェ・フサイチジャンクという皐月賞実績馬
タイガーカフェはOP時代のホープフルSそして弥生賞でも好走
これは中山2000mという舞台で一発を期待したくなりますね
新馬&未勝利とはいえノヴェリストで上がり1位連続で好走
そんなノヴェリストはほぼ見たことないですし
本質的に向きそうなここでどこまでやれるか!?


マードレヴォイス

母父キングカメハメハは有馬で父そして母父に持ってた馬でワンツー
そして母母父がトニービンで異端臨戦(唯一の前走1600m)
ダイナアクトレスの一族なんで
近親にはスクリーンヒーローにステージチャンプというG1実績馬はあり
と、ここまではいいものの・・
2000mのG1で父ダイワメジャーがこれらを打ち消してしまうような


ヴァンドギャルド

出走馬唯一のディープインパクト産駒
世代別で見ても今2歳世代のディープは非常に好調で
2歳重賞4勝というのは歴代でもトップの世代
という事で全体的に産駒のピークが早く来てるのかも??
有馬でディープ産駒は走らなかったですが
サトノダイヤモンドにマカヒキにスマートレイアー
ピークを過ぎた馬ばかりではあったのでそこは酌量の余地あり
Motivator×Quest for Fameは欧州配合
サドラーズウェルズ×ブラッシンググルームなら青葉賞が合いそうですが(^^;

前2走とも内の馬込みでの経験があるというのは心強そう


タニノドラマ

父タニノギムレットがロベルト系
母父キングカメハメハは有馬で父そして母父に持ってた馬でワンツー
新馬戦でのインパクトはさほど感じなかったですが
血統構成的には面白いかもしれません
近親には春天3着のローゼンカバリーが居てますが
基本的にはG1ではちょい足らずの一族にはなります


コスモカレンドゥラ

父ノヴェリストは欧州型種牡馬で母父サンデー
昨年2着ジャンダルムがKitten's Joy(サドラーズウェルズ系)×サンデー配合
有馬で勝ったブラストワンピースの父ハービンジャーも欧州型種牡馬
ジャストアジゴロと同じ父という事になりますが
速い上がりだった2戦で負けて前走よりペースUPし上がりが掛かった所で2勝
こっちのほうが字面通りのノヴェリストっぽい印象
母方はアグネスタキオン×Le Fabuleuxで日×欧のバランス配合
近親にはフジキセキが居て半兄がハットラブなんで父主導のパワータイプか



最後に注目馬をどうぞ


これを踏まえて現時点で
”穴っぽいところ”と”人気どころ”それぞれで注目してる馬を挙げておきます


【穴】
ジャストアジゴロ

【人】
ニシノデイジー