今週のG1レースは阪神競馬場芝1600mで行われる阪神ジュベナイルフィリーズ2018
2歳牝馬たちによる2歳女王決定戦


ここでは出走馬1頭1頭の全頭血統考察withM
これを各馬五十音順にしていきます



種牡馬メモについてという記事を先日更新
気になった方はここから→購入する!

これはPDFファイルダウンロードという形式でありまして

【ダウンロードすればPCやスマホやタブレットで見れる】

【それを印刷すれば競馬場や自宅WINSでもパッと見れる】

 
つまり手軽にという事をコンセプトに
新種牡馬を含む100頭弱の種牡馬に関してのポイントを明記したものです

※サンプルページも見られるようにしてますので宜しくお願いします

708723


 

過去の阪神ジュベナイルフィリーズから見えてきたポイント


阪神JF過去
これは過去10年における阪神ジュベナイルフィリーズ1~3着馬の父と母父が分かるもの


■ラッキーライラック
(母父Flower Alley、母母父Seattle Slew)

■リリーノーブル
(母父クロフネ、母母父サンデー、母母母父ノーザンテースト系)

■マウレア
(母父Storm Cat、母母父Affirmed)

■ウインファビラス
(母父アドマイヤコジーン、母母父ジェイドロバリー)

■ショウナンアデラ
(母父Elusive Quality)

■ココロノアイ
(母父デインヒル)

■レッドリヴェール
(母父Dixieland Band、母母父Lord Gaylord)

■フォーエバーモア
(母父Pentelicus、母母父Sir Wiggle)

これら過去5年で人気より着順が上で馬券になった馬


ポイントは実に明瞭!
母方米国配合スピード特化された配合された馬がほとんど
そうでなければ母父にそんな血を持つ馬
(3人気3着だったレーヌミノル&ブランボヌールも該当)


やはりこの時期という事もあるのか!?
血統的にはパワーやスピードに長けた血というのが有効でありそう


ソウルスターリング
リスグラシュー
メジャーエンブレム
ハープスター

逆に人気できっちり連対した馬は母方が欧州配合
これ完全に人気以上に走ってる馬とは対をなしてますね



出走馬の考察


ウインゼノビア

母父フレンチデピュティ×母母父ノーザンテースト
ノーザンダンサー配合の母方はスピード&パワーに特化され
さらにその奥のChieftainがスピード持続力のボールドルーラー系

前走アルテミスSは2走前先行から延長で好位差しに回るも4着まで
父スクリーンヒーロー=ロベルト系
この影響が大いにあるのか現状は割とパワー優勢の印象
従ってここは斬れ負けする位置で競馬するよりは
ある程度の先行競馬が良さそうな感じはあり


クロノジェネシス

この馬ほんまにバゴ産駒!?(^^;
というのも過去2走のエンジンが掛かってからの伸び脚が
おおよそこの父からは想像し難いものであって
前走=超スローがまさにこの父の本質とはズレたレースでの勝利
2走とも外を揉まれずに勝ってきたという訳ではなくて
内で馬込みの経験そして内でじっとするという経験済みで
この経験は多頭数になれば活きてきそう

さらに異端短縮臨戦
しかしこれに関しては付いていけず
そして鞍上的に捌けずという可能性は十分頭に入れておいたほうが。。
(という事である程度外目の枠の方が無難かも!?)

クロフネ×サンデー×ミスプロの母方は
米国色強めのパワー&スピード特化された配合
クロフネに関しては当レースの特注血統であり
半姉にノームコアが居て近親にはこのレースに出走するビーチサンバ
さらにアドマイヤエイカンも居てと現状非常に活力のある牝系
フサイチエアデール、フサイチリシャール
2歳~3歳春の重賞で活躍した2頭も近親に居たりという事で
素晴らしきかな牝系ですね


グレイシア

ホワイトマズル×トニービンの母方は欧州配合
母クーデグレイスはローズS3着→秋華賞4着
近親にはラブリーデイも居て強い相手とでもやれそうな牝系
ただ配合自体はズレる感は否めず

新馬を逃げ→延長のアスター賞を後方一気で差し切り
2戦とも異なる内容でアスター賞は逆位置取りでしたし強い競馬
しかし前走アルテミスSは多頭数内枠で先行
直線も馬に囲まれて抜け出せずという過去2走と比べれば苦の競馬
これを経験した後なので思い切った競馬が出来れば・・


サヴォワールエメ

この馬もダイワメジャー産駒で
母方Pivotal×Baillamontは欧州配合

新馬戦は外々を回ってラストの直線では
なかなか勝負根性をある所を見せての勝利
配合からはズレる感は否めませんし
その新馬はデムーロの追いっぷりがあったからこそか?


シェーングランツ

母スタセリタなんでソウルスターリングの半妹に
Monsun×Dashing Bladeの母方は欧州配合
ソウルスターリングは父が欧州型であるFrankel
この馬は父がディープインパクトに変わりました
しかしこっちがFrankel??と言わんばかりに
ディープの割にはエンジンの掛かりが遅いここまでのレース印象

前走は短縮で追い込みを決めたんですが前半33.9
エンジンの掛かりが遅いならペース的には向いた感じで
もしスローで流れた時にどうなのかというのは気にはなります

1or2番人気濃厚で母方が欧州配合
人気できっちり連対する可能性は過去の傾向からはありそうですが。。


ジョディー

またまたダイワメジャー産駒でありまして
この馬も母方Monsun×Sadler's Wellsなんで欧州配合

2勝が共に逃げ切りで控えた2走がいずれも4着
現状控えて味のないタイプなら逃げがベスト
そうであるならばまさに前走が嵌った感
逃げそうにない鞍上へのチェンジはマイナスと捉えてますが


スタークォーツ

アドマイヤベガ~Riverman~Droll Roleの母方はバランス型配合
父メイショウボーラーはストームキャット系でパワー型種牡馬
近親にトウショウシロッコ・トウショウウェイヴ
デビュー2戦の芝での走りとこの近親なら前走芝替わり激走は驚けず

スピードが勝ったタイプだけに1F延長がどうなのか!?


タニノミッション

父Invincible Spiritですが産駒で真っ先に浮かぶのがイッテツ(京阪杯3着)
父の父がGreen Desertでダンチヒ系種牡馬
産駒成績を見てもかなりスピード型のタイプなんでしょうが
前走新馬戦でマイルを勝ってきたので現時点では融通は利きそう

その新馬戦では行きたがるのをモレイラががっちり押さえて
直線向いて後ろを気にしながら徐々に外に持ち出すと一気に弾けて勝利
半姉のタニノアーバンシー、半兄のタニノフランケル
この2頭に比べれば母ウオッカのいい所を受け継いだ仔かもしれない

母方はナスルーラ血脈で固められてるとはいえ
タニノギムレット×Rousillonの配合だけなら欧州寄りのイメージ


ダノンファンタジー

Not For Sale×Ski Champの母方は米国色強めの配合
アルゼンチン牝系になりますが
Ski Champの半妹にスキーパラダイス、半弟にスキーキャプテン
なかなかの良血でもちろんスピード優勢
それに父がディープインパクトですからまあ当然高評価

前走ファンタジーSは2走前から短縮で位置を下げて差し切り
そこからの延長になるので今度は前に行ける
そうなれば前走と前々走から布石としても文句はないのかなと


トロシュナ

Souvenir Copy×Allegedの母方は米×欧でバランス型
母父Souvenir Copyがミスプロ系
ウインゼノビアと同じスクリーンヒーロー産駒ですが
こっちはパワーというより斬れ優勢か

というのも兄姉にシュプリームギフトとベステゲシェンク
これ2頭とも1200m重賞実績馬で
ロワアブソリューとデアレガーロの兄姉も重賞実績馬
とにかく短縮大特注の一族ではあるんですが
下地としては十分に感じるので同距離でも怖い存在


ビーチサンバ

ミスプロ~Francis S.の米国母系にサンデーを掛け合わされたのが
G1には惜しくも手が届かなかった母フサイチエアデール
パワーそしてスピードに特化された好配合
有力視されるクロノジェネシスと近親関係にもなります
父クロフネなんで全兄に朝日杯FS勝ちのフサイチリシャール

早くから活躍が出来そうな血統構成馬らしく
前走のアルテミスSでは新馬戦より道中のラップが一気に4秒も早くなり
にも関わらず外からしっかり差してきて好走
クロフネの血はこのレースと相性抜群でもあります
(父として3頭、母父として1頭、全て人気より着順が上で馬券に)


プールヴィル

Kendargent×Chatoの母方は欧州配合
父Le Havreもレッドゴッド系で欧州型種牡馬
つまり血統構成は完全に欧州配合馬という事に

ここまで全3戦では内の馬込みでじっとする競馬を経験
ややパンチに欠ける印象ですが未勝利(0.1)→500万(0.2)
昇級でさらに差をつけてきてるのでC系の香りも若干


ベルスール

サンデー×Saumarezの母方は日本×欧州でバランス寄り
父スウェプトオーヴァーボードも含めれば
全体的な血統構成はバランスが取れた配合
全姉ベルルミエール、半姉ヴゼットジョリー
共に重賞実績がありましたがG1では足らなかった馬

1400m内回りで前傾ラップだった新馬戦は圧勝
1400m外回りで後傾ラップだったファンタジーS
行きたがる所もありましたが2着確保
Sっぽい印象で延長臨戦となるここでどんな競馬をするのか?


メイショウケイメイ

母父がサンデー×ノーザンテーストのデュランダル
母母父Fusaichi Pegasusがミスプロ系
スピードとパワーの配合になりますね

1200mで連勝してきてますが共に超スロー
父が欧州型のワークフォースでもあるので延長は大丈夫かと
近親には当レース1番人気で飛んだ(4着)コレクターアイテム


メイショウショウブ

まだいるのか!?の4頭目のダイワメジャー産駒
そしてこの馬もキンカメ×Rahyという欧州寄り配合の母方

初戦こそ差し競馬でしたがその後は前に行く競馬
前走デイリー杯2歳Sは稍重→良という馬場状況
勝ったアドマイヤマーズもそんな馬場に強いダイワメジャーで同じ父
頭数も少なくペースも緩く相当楽で向いてのものだったかなと
そこから多頭数G1に飛び込んで行って果たして!?


ラブミーファイン

アグネスデジタル~フジキセキ~トウショウボーイ
この母方のラインならパワー&スピードに長けた配合
近親には1200m重賞で活躍したゴールデンロドリゴ
従って一気の短縮で番手に付けるスピードを見せた
函館2歳Sの好走も納得させられるものはあり

ジャスタウェイ産駒の傾向は
さほど短縮ドンと来いっていう程でもないんですが・・
この馬的には現状では延長より短縮の方が期待出来るのかも


レッドアネモス

サクラバクシンオー×ベリファの母方はバランス型配合
その奥がミスプロで3代母ヴァインゴールド
これはビハインドザマスクの母でもあったので
スピード寄りのバランス型という認識でもいいのかと
前に行ってしぶとさを生かすというのは
父ヴィクトワールピサが強く出た馬かもしれません

近親にはコイウタにアグネスアークとG1実績馬
そして先週チャンピオンズカップ3着だったサンライズソア
レースぶりと血統は地味な印象は拭えませんが
意外と面白い馬かも!?

ただ少しでも位置を下げるとこれまでの楽から苦にはなるかと
未知な競馬になれば鞍上の手腕も大事になりそうで。。


ローゼンクリーガー

母方はフジキセキ×Darshaanでバランス型も
その奥がサドラーズウェルズなんで欧州寄り
しかも父がノヴェリストならその欧州寄りにも拍車

レースの印象は決め脚はイマイチも欧州血統馬らしくしぶとい感じ
近親にはエリ女でいきなり3着にきたピクシープリンセスが居ますが
この馬は父がディープだったんでねえ・・



最後に注目馬をどうぞ


これを踏まえて現時点で
”穴っぽいところ”と”人気どころ”それぞれで注目してる馬を挙げておきます


【穴】
トロシュナ

【人】
クロノジェネシス