今週は今世代の頂点を決める日本ダービー(東京優駿)
競馬に関わる全てのホースマンが最も憧れるであろう最高の栄誉とされるレース
今回は日本ダービー出走予定馬1頭1頭の血統評価(短評とも言う)を馬番順にしていきます
 
ポイントをいくつか挙げるなら
 
「ディープインパクト産駒」
過去5年では【3.2.2.15】で率からいけばディープにしてはイマイチの部類かもしれませんが
昨年1~3着と上位独占してますし最も目を向けなければいけない種牡馬である事は確か
今年全体だと芝重賞の数字は例年よりも落ちる傾向にあるんですが
現3歳世代はそうでもなくて3部門(勝率.連対率.複勝率)の数字だけなら世代間で上から2番目
 
「ハーツクライ産駒」
ワンアンドオンリーが3番人気1着、ウインバリアシオンが10番人気2着
これまで2頭馬券になってますが人気からいけばここへの適性はありそうな感じ
 
「ノーザンダンサー系種牡馬」
そもそもの出走数が少ない中2頭馬券になってます
2頭共(サトノクラウン・アポロソニック)3着でした
先週同距離G1であるオークスでもワンツーフィニッシュを決めてますし
 
「ロベルト、ダンチヒ、母方にスピード特化した血を持つ馬」
ロベルトは欧州、ダンチヒはスピード、それぞれがこんな特徴であると思うんですが
私的に共通してると思えるのが馬力があるってところでしょうか
ロベルトはディーマジェスティ・サトノラーゼン・マイネルフロスト
ダンチヒはサトノダイヤモンド・ワンアンドオンリー・マイネルフロスト
近3年で共に3頭馬券に絡んでおります
あとダンチヒ=スピードに通ずるところで
サトノダイヤモンド・サトノクラウン・ワンアンドオンリー・イスラボニータ
これら近3年で馬券になった馬は母方がスピード特化した配合であったので注目
 
このあたりを踏まえてみてもらえるといいかなあと思います
 

ダンビュライト



 
父がルーラーシップでキングカメハメハの血を引くキングマンボ系種牡馬
ルーラーシップは今世代で種牡馬デビューしたのでダービーは初挑戦
父の父であるキングカメハメハはこのレース3頭馬券になっており
15年にドゥラメンテが1番人気1着
残りのローズキングダムとベルシャザールはそれぞれ超スローと不良馬場という事で
余程力の抜けている馬でなければキンカメが好走するには何か特殊な条件が必要になるのかも!?
近年ではディープインパクト産駒やサンデー系種牡馬の斬れに屈してる傾向にあるのは気掛かり
この馬は前走皐月賞12番人気3着と激走
ちなみに過去10年皐月賞からダービー直行という臨戦で
その皐月賞を10番人気以下で掲示板(5着以内)だった馬は3頭居て【1.0.0.2】
1着は10年のエイシンフラッシュで着外だった2頭も4.6着と激走後の割には頑張ってるんです
ルーラーシップ産駒はここまで中山>東京というコース成績だけにコース替わりはネックですが
母父サンデーに母母父Rivermanがネヴァーベンド系で欧州ナスルーラなんでバランス型の母系
 

アメリカズカップ



 
父はマンハッタンカフェでダービーの成績は【0.0.1.9】で09年にアントニオバローズが3着
2ケタ人気馬が7頭を占めてたのでこの成績は参考外でもいいんでしょうが
マンハッタンカフェ牡馬セン馬の東京2400mは勝率2.4%連対率9.6%とさっぱりなのが・・
母方Coronado’s Quest×Lord At Warは米国配合でパワーとスピードに長けてます
過去5年できさらぎ賞連対馬は【0.1.0.5】
 

マイスタイル



 
父はハーツクライでサンデー系種牡馬
フォーティナイナー~ダンチヒ~セクレタリアトと重ねられた牝系は
パワーもあれどスピードも特化されている印象はあります
過去5年で弥生賞連対馬は【2.0.1.5】
皐月賞より前目の位置取りを取れれば全く人気はないでしょうが買ってみたい1頭
 

スワーヴリチャード



 
父はハーツクライでサンデー系種牡馬
皐月賞は人気で凡走してしまいましたが多頭数経験が初めての中で内枠が堪えた感
ハーツクライ牡馬の中山2000m1枠は壊滅的に成績が悪いデータもありましたし
それでも6-9-11-10という位置取りで6着でしたから今回コース替わりでかなり期待出来そう
Unbridled’s Songはミスプロ系でGeneral Meetingはボールドルーラー系
母方の配合はスピードに特化してると言っていいでしょう
過去5年で共同通信杯連対馬は【2.1.1.5】東京スポーツ杯2歳S連対馬は【1.1.1.4】
共にダービーとのリンク性が感じられるレースを連対してきてるのも好感
 

クリンチャー



 
父ディープスカイは08年のダービー勝ち馬
母父ブライアンズタイムはロベルト系で母母父ダンチヒと母方は非常に魅力ある血統を兼ね備える馬
前走皐月賞は死のステップと言っていいすみれステークス勝ちからでしたが13番人気4着と大健闘
これがこの馬のポテンシャルを結構示してるかな?とは思うんですが
ちなみに過去10年皐月賞からダービー直行という臨戦で
その皐月賞を10番人気以下で掲示板(5着以内)だった馬は3頭居て【1.0.0.2】
1着は10年のエイシンフラッシュで着外だった2頭も4.6着と激走後の割には頑張ってるんです
鞍上が・・鞍上が・・鞍上が・・鞍上が・・鞍上が・・鞍上が・・鞍上が・・
気にはなりますが(笑)狙ってみたくなる馬ではあり
 

サトノアーサー



 
父はディープインパクトで05年のダービー勝ち馬でもあり
昨年の1~3着馬にサトノラーゼンやトーセンホマレボシと馬券になったディープインパクト産駒は
3走内に非重賞を使ってたという特徴があってサトノアーサーは3走前が500万条件で該当
あまり重賞ばかり使われていて鮮度が薄い馬よりは
ディープはこういったパターンのほうがいいかも?
母父Redoute's Choiceはオーストラリアのスピード血統でダンチヒ系
母母父が欧州ノーザンダンサー系のヌレイエフなんでノーザンダンサー系配合らしくやや重いか?
斬れはもちろん父から受け継いでますが母方からそれを長く繰り出せるという印象も
過去5年できさらぎ賞連対馬は【0.1.0.5】と相性イマイチですが毎日杯連対馬は【1.0.1.3】
多頭数での競馬経験がないのでフラットまたは外が伸びる馬場そして外目の枠がベストか
一昨年が2.3着で昨年が2着のサトノ軍団
ダービーは何かとドラマティックですが今年は里見オーナーの悲願達成がキーワードか!?
 

アルアイン



 
この馬もお父さんはディープインパクトで近3走全て重賞戦を走ってますね
13年の勝ち馬で同じ父だったキズナもずっと重賞を使ってましたが
G1はダービーが実は初めてでした
そういった意味でこの馬はディープインパクトでも鮮度は薄い気はします
母父Essence of Dubaiはエーピーインディ系の系統で母母父Great Aboveとの配合は米国配合
過去5年で皐月賞連対馬は【2.2.1.5】で複勝率50%という事は半分はダービーで馬券に
ちなみに毎日杯連対馬は【1.0.1.3】とリンク性の感じられるレースを好走してるのは強み
近年皐月賞が高速化してる中で1’57’8というタイムで勝利し通過順は4-5-5という先行競馬
実は1’59’0を目安にこれより速いタイムで勝った皐月賞馬の内ロゴタイプとダイワメジャー
この2頭は4角でいずれも5番手以内と先行競馬をしており共にダービーは凡走
このあたりは普通に反動?またはマイラーとしての資質を見せ過ぎで2400mはやや長め?
こういった事が考えられそうでおそらく人気になるアルアインをここで買えるか?と言われたら疑問
 

トラスト



 
父スクリーンヒーローはロベルト系で狂気を秘めるサンデーサイレンスの3×3持ち
ですが・・それでも厳しいでしょう
 

マイネルスフェーン



 
ステイゴールド産駒は11年1着オルフェーヴルと12年2着フェノーメノの2頭が馬券に
ナカヤマナイトやナカヤマフェスタが4着してますがいずれも不良馬場でのもの
どうしても良馬場で斬れ勝負になるとサンデー系種牡馬でもやや分が悪い気もしますね
ジェイドロバリー×リファールの母方はバランスが取れてるイメージで強調材料はあんまり・・
過去5年でホープフルステークス連対馬は【0.0.0.3】
 

ベストアプローチ



 
父New Approachはサドラーズウェルズの血を引く欧州ノーザンダンサー系種牡馬
自身も前走青葉賞で速い時計に対応し2着しており
先週のオークスそしてダービーの傾向からもなかなか楽しみな1頭になってきたと思ってます
母父Efisioは異系の欧州血統ですが母母父Silver Hawkがロベルト系
超スローだと厳しい感じはしますがそうならなければ侮れないか!?
過去5年で青葉賞連対馬は【0.1.1.8】と相性悪い臨戦ではありますが・・
 

ペルシアンナイト



 
父はハービンジャーでダンチヒ系でも代を経た欧州ノーザンダンサー系種牡馬
総体的に揉まれ弱いハービンジャーでもこの馬は毛色が違うハービンジャーでして
それは内を突いたシンザン記念や皐月賞のリプレイを見てもらえれば納得してもらえるかなと
その皐月賞は4番人気2着と人気より走ったので疲労は心配ですが。。
その前に皐月賞トライアルを経由してない分だけもう一番くらい耐え得る可能性もありそう
近親のゴールドアリュールはダービー5着でしたからその上があっても
母父サンデーに母母父は欧州ノーザンダンサー系のヌレイエフですから母方はバランス良し
過去5年で皐月賞連対馬は【2.2.1.5】でアーリントンカップ連対馬は【0.0.0.3】
 

レイデオロ



 
父はキングカメハメハでこのレース3頭馬券になっており15年にドゥラメンテが1番人気1着
残りのローズキングダムとベルシャザールはそれぞれ超スローと不良馬場という事で
余程力の抜けている馬でなければキンカメが好走するには何か特殊な条件が必要になるのかも!?
近年ではディープインパクト産駒やサンデー系種牡馬の斬れに屈してる傾向にあるのは気掛かり
そして母父シンボリクリスエスはアドミラブルと同じでロベルト系
母母父Seeking the Goldがミスプロ系で祖母がレディブロンドなんでスピードはありそう
3代母ウインドインハーヘアはディープインパクトの母でもありますから
近親はNHKマイルカップ3着のリルダヴァルが居る程度で良血の割にはG1では苦戦傾向
過去5年でホープフルステークス連対馬は【0.0.0.3】
 

カデナ



 
この馬もディープインパクト産駒で近3走全て重賞戦を走っており
ここに対しての鮮度は薄目のディープインパクト
昨年の1~3着馬でさえ3走内に非重賞を使っておりそういった意味では厳しい気も
French Deputy×Seattle Slew(ボールドルーラー系)の母方これはスピード特化した配合
過去5年で弥生賞連対馬は【2.0.1.5】
非常に取捨が悩ましい1頭ではありますが・・・
 

ジョーストリクトリ



 
父ジョーカプチーノはその父がマンハッタンカフェ
ダービーそして東京2400mでかなり苦戦してるマンハッタンカフェの系統というのが・・
キングヘイロー×Topsiderはノーザンダンサー系配合
このダービーに対して一つでも推せる血を持ってないというのはねえ・・さすがに
 

ダイワキャグニー



 
父はキングカメハメハでこのレース3頭馬券になっており15年にドゥラメンテが1番人気1着
残りのローズキングダムとベルシャザールはそれぞれ超スローと不良馬場という事で
余程力の抜けている馬でなければキンカメが好走するには何か特殊な条件が必要になるのかも!?
近年ではディープインパクト産駒やサンデー系種牡馬の斬れに屈してる傾向にあるのは気掛かり
母母父Coastalはベルモントステークス勝ち馬でダートでも割と長めのところで良績のある米国血統
母父サンデーとの配合なんでスピード特化はなされてそうですが
 

キョウヘイ



 
父リーチザクラウンはダービー2着馬でその父スペシャルウィークはダービー馬
さらに母父ダンスインザダークもダービー2着馬という血統でサンデーサイレンスの3×3
これはとんでもない爆発力があるかもしれないクロスを持っている馬
母母父Kris S.はロベルト系でその奥にリボーの血も持っておりここで激走があっても驚けない
過去5年でシンザン記念連対馬は【1.0.0.1】
 

ウインブライト



 
ステイゴールド産駒は11年1着オルフェーヴルと12年2着フェノーメノの2頭が馬券に
ナカヤマナイトやナカヤマフェスタが4着してますがいずれも不良馬場でのもの
どうしても良馬場で斬れ勝負になるとサンデー系種牡馬でもやや分が悪い気もしますね
ただそれを補う可能性があるのが母方の血でありまして
母父アドマイヤコジーンはグレイソヴリンでもコジーンの血を持ってるのでスピードもあり
そして母母父ジェイドロバリーがミスプロ系なんでスピード特化した母方ともとれそう
コジーンにミスプロならイスラボニータの母方と同じですね
過去5年でスプリングステークス連対馬は【1.0.0.5】
 

アドミラブル



 
この馬もお父さんはディープインパクトでありますが
サトノアーサーと同じで
3走内に条件戦(2走前が500万)を使われてきてるディープというのは好感
昨年の1~3着馬にサトノラーゼンやトーセンホマレボシと馬券になったディープインパクト産駒は
3走内に非重賞を使ってたという特徴がありましたからね
母父シンボリクリスエスはロベルト系で近親にはダービー馬のフサイチコンコルドがいる血筋
過去5年で青葉賞連対馬は【0.1.1.8】と相性悪い臨戦ですが
遂に青葉賞組から初めてダービー馬が誕生するのか??