今週は3200mである天皇賞春という事もあって血統派にとっては当然ながら力が入るレース
よって今回は1頭1頭の血統評価をしていきます
 
前編となる今回は出走予定馬の馬名順でアから始まる9頭
 
ここには有力視されてる
ゴールドアクター、キタサンブラック、シュヴァルグラン、サウンズオブアースの4頭も
 
それではいってみよ~
 
まずは参照になると思うんで過去10年の天皇賞春の血統傾向を
 

天皇賞春過去10年1~3着馬の血統


天皇賞春過去10年1~3着馬の血統
 
これを参考にしながら各馬の血統評価をしていきます
 
ステイゴールド、ハーツクライ、ハンプトン、トニービン、母方にノーザンダンサーの血を持つ馬
 
とりあえずこの5つの血いずれかを持つ馬は評価したいですね
 

天皇賞春2016出走予定馬の血統評価


 
アドマイヤデウス
 
父アドマイヤドンはミスプロ系ですが過去10年では【0.1.0.4】(キングマンボ系は除く)
さほどサンプルとしては少ないのでダメと決め付けるのも早計!?
それよりもトニービン内包種牡馬というのはトニービンの血が強いレースで評価出来そう
母父がサンデーで母母父がBe My Guestは欧州ノーザンダンサー系
 
アルバート
 
アドマイヤデウスと同じアドマイヤドン産駒(上のアドマイヤデウスを参照に)
アドマイヤドン産駒は重賞3勝ですがその内2勝が延長臨戦でのもの
母父ダンスインザダークからスタミナを受け継ぎ母母父がノーザンテースト
トーセンジョーダンにジャガーメイルと母方にノーザンテーストの血を持つ馬の好走はあり
 
カレンミロティック
 
天皇賞春に実績あるハーツクライを父に持ち昨年は人気薄で3着に激走
そんなハーツクライはトニービン内包種牡馬
母母父Caerleonが欧州ノーザンダンサー系
前走内容からはまだ終わってない印象はありますし内枠ならやや不気味か
 
キタサンブラック
 
昨年の菊花賞で無印だった馬・・だって母父サクラバクシンオーですもんね(笑)
そんな菊花賞ですが近年はスタミナ血統というよりも
スピード持続力に長けた血を持つ馬の活躍が目立ってきました(特に母方)
キタサンブラックはサクラバクシンオー×ボールドルーラー系の母方ですから
今となれば逆にこの母方の配合が好走の要因だったのかもしれないと考えるように
しかし天皇賞春は菊花賞よりは上で挙げてる血が走ってるようにスタミナ血統馬が走る舞台
キタサンブラック自身皐月賞と菊花賞は延長臨戦で好走しましたが
ブラックタイド産駒自体重賞でもG1でも
臨戦に関しては同距離・延長・短縮だと延長が最も奮わない条件ではあります
 
ゴールドアクター
 
父スクリーンヒーローはロベルト系
スクリーンヒーロー自身は09年の同レースで2番人気に支持されながら14着に凡走
過去10年天皇賞春の父ロベルト系は【0.0.0.13】なんで全滅
これだけなら厳しいかもしれませんが・・・
スクリーンヒーローの近親には同レース2着のステージチャンプが居ます
ゴールドアクター自身菊花賞3着の実績もあるので馬的に問題はない舞台とも言えそうですがね
ただスクリーンヒーロー産駒自体延長臨戦の数字は良くありません
決してスタミナ勝負どんと来い!というタイプではないので
そんな流れにでもなれば危ない気もします
逆にそんな流れにならないようなら先行して小脚が使える馬なんで
勝ち切れなくても2・3着に入る可能性は大いに高くなるでしょうね
母方もキョウワアリシバ×マナードという地味な血統です
 
サウンズオブアース
 
父はネオユニヴァースで産駒の天皇賞春成績は【0.0.0.5】
産駒の3000m超重賞成績が【2.3.1.13】複勝率31.6%なら父サンデー系では上の部類でしょう
母父Dixieland Bandはノーザンダンサー系で馬自身は米国で活躍した馬でしたが
ハイぺリオン(ハンプトン)のクロス持ちで母父に入ると底力を伝える印象
母母父Secretariatはボールドルーラー系
 
サトノノブレス
 
ディープインパクト産駒のこの馬ですが産駒の天皇賞春成績は【0.1.0.6】
唯一馬券になったのは13年2着のトーセンラーのみ
このトーセンラーは前走京都記念から11週と間隔を開けての臨戦
キズナは大阪杯からでしたが他の馬は日経賞と阪神大賞典という前走ローテーション
基本的にディープインパクト産駒は疲労に強くないので
主要なステップよりは裏ローテや間隔を開けての臨戦の馬がここでは狙えるのかも?
サトノノブレスは前走中日新聞杯で間隔は7週ならちょっと面白い臨戦かも!?
母父はトニービン
 
シュヴァルグラン
 
父ハーツクライの天皇賞春成績は【0.2.2.6】でトニービン内包種牡馬
京都外回り重賞の成績があまり良くないハーツクライでもこのレースは別物といった感じ
3000m超重賞でも【5.6.2.18】と複勝率は41.9%と非常に優秀
短縮臨戦が奮わず、同距離臨戦と延長臨戦の数字が良くてほぼ変わらないのがハーツクライ
とにかくサンデー系の中でも長い距離やスタミナ勝負に長けた馬
母父Machiavellianはミスプロ系ですが
同じ母父を持ってたメイショウドンタクが10年16人気3着に激走してますし
母母父Nureyevは欧州ノーザンダンサー系でその奥にBlushing Groomを持ってるのも魅力
 
タンタアレグリア
 
父はゼンノロブロイですが京都芝重賞は複勝率9.6%と最も苦手としている競馬場
実際天皇賞春でもこれまで【0.0.0.4】と奮わないんですが
ネオブラックダイヤ(15年16人気5着)マカニビスティー(11年17人気4着)と見せ場は作ってます
重賞での臨戦に関しては同距離・延長・短縮だとどれも成績が変わらないのがゼンノロブロイですが
これがG1になると延長臨戦が圧倒的に好走パターン
Stuka×Stagecraftという母方はミスプロ×サドラーズウェルズという配合
父こそ違いますが13年2着トーセンラーと母方は同じ配合になりますね