今週日曜京都メインレースは菊花賞2017
 
 
菊花賞は芝3000mで行われる3歳限定のG1レースでクラシック3冠の最終戦
そんな菊花賞ですが昔から「最も強い馬が勝つ」と称されてます
そして全馬未知の領域となる距離だけに血統派としては腕の見せ所!
1年の中で有馬記念と同じくらい力が入るレースになっております

昨年はサトノダイヤモンドが勝ちG1初制覇
皐月賞3着、日本ダービー2着で悔しさを味わいましたがここでようやく1冠に

今年はダービー馬であるレイデオロがここをパスしジャパンカップというレース選択に
スワーヴリチャード、アドミラブルといったダービー2.3着馬も不在
ダービー1~3着馬が揃って不在となる菊花賞はゴールドシップが勝った2012年以来

そのゴールドシップは皐月賞馬でしたが今年の皐月賞馬アルアインは出走予定
前走セントライト記念では2着に負けましたが2冠達成なるかどうか?
 
今年の主な登録馬はアルアイン以外に
ミッキースワロー、キセキ、サトノアーサー、サトノクロニクル、ブレスジャーニーらが登録
 

出走予定馬と血統表


 


菊花賞2017出走予定馬は24頭(フルゲートは18頭)

アドマイヤウイナー
アルムチャレンジ
サンデームーティエ
スティッフェリオ
ダノンディスタンス
チャロネグロ
メイショウテンシャ
この7頭が残り1頭の出走枠を巡って抽選対象になっております
 

レースの血統傾向


 


これは過去10年における菊花賞1~3着馬の父と母父が分かるもの

先日の秋華賞は重馬場でしたが今週も天候があまり芳しくない模様
とりあえず良馬場という前提で話は進めていきますが
今週も重たい馬場になればまた対応は変わってくるとは思うので悪しからず
 
昨年はサトノダイヤモンドがディープインパクト産駒でようやく初勝利となりました
ただそれを含めても馬券になったのは4頭のみで通算成績も【1.2.1.20】
同じ長距離G1である天皇賞春も【0.1.1.11】なんで
やっぱり長距離G1は得意舞台と言えないのは明白

まあ非サンデー系種牡馬もちょこちょこ馬券にはなっているんですが
シンプルに狙うならディープインパクト以外のサンデー系種牡馬でしょう
不良馬場だった14年以外は毎年確実に馬券に絡んで来てますからね

あとは母方の血統傾向ですがこれは近年明らかな傾向があって

サトノダイヤモンド(Orpen×Southern Halo)
レインボーライン(フレンチデピュティ×ノーザンテースト系)
エアスピネル(サンデー×ノーザンテースト)
キタサンブラック(サクラバクシンオー×ボールドルーラー系)
リアルスティール(Storm Cat×Mr. Prospector)

スピード特化配合された母方の血統構成馬ばかり好走してるんです!!

特にスピード特化配合されてなくとも
ノーザンテースト、ボールドルーラー、テスコボーイといったスピード持続力に長けた血
そしてミスタープロスペクターの血を持つ馬にも注目してみたいです

3000m=スタミナというのはもはや古い話
スタミナ=欧州血統よりはこんな血をサポートとして持つ馬を現代菊花賞では狙うのが筋かと
 

有力馬の考察


キセキ


父ルーラーシップは非サンデー系種牡馬でキングマンボ系になります
ここまでルーラーシップ産駒は距離が伸びるごとに成績がアップしてるんですよね
延長臨戦の成績は特にいい訳ではないんですがこの傾向は3000mになる今回心強そう
それも内包してるトニービンという血が効いているのかもしれません
母父がディープインパクトで母母父がドクターデヴィアス
ディープからスピードと斬れ、ドクターデヴィアスから欧州とバランス取れた母方の配合
祖母がスピード馬であったロンドンブリッジ
一族の主な馬と言えば「ちゃんちゃらおかしいよ!」でお馴染みダイワエルシエーロ(笑)
この馬のオークスが代表されるようにこの一族は延長臨戦が大得意になります
キセキの前走も2000m→2400mという延長臨戦できっちり対応してましたから
ただその前走神戸新聞杯は間隔を開けてからの500万と1000万で馬体を増やしてたのに
マイナス12㎏と急激に減らしてしまいました
しかもそこで間を抜けてきて好走した分だけここでは疲労というものが心配ではあります
 

アルアイン


母父Essence of Dubaiがエーピーインディ系でボールドルーラー
母母父Great Aboveは米国の短距離で活躍した馬
つまりこの配合はスピード特化された配合と言っていいでしょう
エアスピネルやリアルスティールでさえも3000mをこなして結果を出しており
同世代同士なら気にする事はないどころかこの母方はかなりのアドバンテージに思えます
当然ディープインパクト産駒というのは気になりますがそれは十分相殺出来そうではあり
 

ミッキースワロー


父トーセンホマレボシはディープインパクトの血を引くサンデー系種牡馬
ノーザンテースト内包種牡馬で近親には京都実績のあるカンパニーやトーセンジョーダン
トーセンホマレボシ自身も京都新聞杯勝ち馬であります
ただ産駒の数字を眺めると実は中山コースの成績が突出して良いんですよね
つまり前走中山だったセントライト記念が絶好のタイミングだったとも考えられるわけで
母父ジャングルポケットはトニービンなんでグレイソヴリン系
母母父Lyphardは欧州ノーザンダンサー系という事で母方は欧州配合
ころっと逆配合だったなら本命だったかもしれません・・
 

出走予定馬で気になる馬


 
アルアイン
ウインガナドル
キセキ
ダンビュライト
プラチナヴォイス
マイスタイル
ミッキースワロー

この7頭に注目してるんですが結構人気馬の配合がしっかりとしてて面倒くさい(笑)
って言うか・・穴っぽい馬にいい馬が居ないんですわ!
これは荒れると見せかけて堅く収まってしまう可能性もありそうですが・・

一応穴っぽいところで面白そうなのはウインガナドルプラチナヴォイス
ウインガナドルは母母父がテスコボーイの父であるプリンスリーギフト系
プラチナヴォイスは母母父Woodmanがミスタープロスペクター系で産駒に1200mG1馬

マイスタイルもフォーティナイナー×ダンチヒの母方はスピード特化されてるでしょう