今週のG1レースは中山競馬場で行われるホープフルステークス2017
今年からG1に格上げされた2歳限定戦で
いよいよ今年最後(中央開催)となるG1になりました
ここではそんなホープフルステークス出走馬1頭1頭の血統評価(短評とも言う)を馬番順にしていきます

※もし気付いた事があれば随時更新していく予定です
 

まずは過去のホープフルステークスから見えてきたポイント


 

これは過去3年におけるホープフルステークス1~3着馬の父と母父が分かるもの

今年からG1に格上げされてるのでこの傾向がどこまで使えるか!?
とりあえず参考にするものが少ないので当てにしようとは思いますが・・・

ディープインパクトキングカメハメハといういわゆる王道血統が走ってる印象ですが
これらは全てノーザンファーム生産の人気馬ばかりなんで至極当然とも言える結果

人気薄で馬券になったのが
ステイゴールド
ブラックタイド
バゴ
この3種牡馬の共通点は→産駒に菊花賞勝ち馬がいるという点でしょうか
つまりこの時期の2歳戦にしてはタフなレースになりやすいという事なのかも!?

あと母方はリファール、ロベルト、ニジンスキーといった血が相性良し

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それともう1つ参考にしようかと思うのがこの時期に行われる中山2000m重賞の傾向
ホープフルステークスと中山金杯と京成杯になりますね
3つとも割と近い時期に施行されてるので馬場も同じような所でのものだと思いますから

これが改修後における中山2000m重賞の種牡馬系統別成績


一目瞭然でキングマンボ系種牡馬の成績が3着内という意味なら抜群!
そしてノーザンダンサー系種牡馬もトータルで【2.2.2.15】ですから悪くない

これが改修後における中山2000m重賞の母父系統別成績


ここは母父ロベルト系が抜群!!しかも馬券になった5頭は全て違う馬でのもの
 
 








先日の有馬記念そして開幕週のステイヤーズステークスは走らなかったですが
それ以外の今開催中山芝メインレースの結果ではご覧の通り父か母父にロベルトの血を持つ馬が好走
(タニノギムレット、シンボリクリスエス、ナリタブライアン)

ですからやはりロベルトの血は特に注目してみたくはなります
 

今年の出走馬の血統分析


リュヌルージュ




父モンテロッソはドバイワールドカップ勝ち馬でミスプロ系の新種牡馬
サドラーズウェルズ系であるBaratheaを内包してるので欧州寄りのミスプロでよさそう
母方はメジロマックイーンにカコイーシーズですからかなり馬力がありそうな感じ
近親含め特にここで強調出来るような血は持ち合わせていないですかね
 

トーセンクリーガー




父トーセンロレンスって何者!?(笑)ですが半兄にディープインパクトがいる良血馬
ダイワメジャーの血をひいてるのでサンデー系でもスピードタイプか?
フレンチデピュティ×Timeless Momentの母方は米国配合
全体的にスピードに寄ってる配合に見えるので延長のG1というのはどうかなと
 

ウォーターパルフェ




父ルーラーシップはキングマンボ系種牡馬で産駒に菊花賞馬(キセキ)
中山2000mの成績は複勝率46.4%と抜群なルーラーシップですが
前走との間隔は芝レースでは開いてる時よりも詰まってる時のほうが好走傾向にあり
今回この馬は11週と間隔を開けての臨戦でこれまでの押せ押せのローテのほうが良かった気も
ただ母父ネオユニヴァースは中山に向きそうな気はします(父として中山重賞で好成績ですから)
近親にはディアチャンスにタイムトリップがおりますが大物感には欠ける一族な印象
 

ロードアクシス




父ブレイクランアウトはミスプロ系種牡馬で主な産駒にはラジオNIKKEI杯3着ロードリベラル
ここまで産駒の勝ち鞍は1800mまでで2000m以上の成績は【0.0.0.19】
母父Archはロベルト系で母母父Seeking the Goldとの配合は米国配合
それを含め米国色が全面に出た血統構成になっております
 

トライン




父はディープインパクトで格上げ以前のこのレースで2勝を挙げてます
その2頭(シャイニングレイ・ハートレー)はノーザンファーム生産馬でしたがこの馬は非ノーザン
ダノンプレミアム、ワグネリアンと同じ2歳で大物感のある馬を出してるディープですが

これがディープインパクト産駒2歳馬の年度別芝重賞成績
複勝率でいうなら今年はそこまで悪くないものの勝率・連対率は過去3年より劣るという感じ
母方のキングマンボにストームキャットはバランス型でスピードがやや勝った感
 

マイハートビート




父はゼンノロブロイで兄にサトノラーゼン&サトノクロニクル
ラーゼン(父ディープ)クロニクル(ハーツ)この2頭に比べれば父からして速い脚はないイメージ
母父Intikhabはロベルト系で母母父Caerleonはニジンスキーで母方の配合は欧州色強め
母方の血は良いんですがどうしても父がその足を引っ張っちゃう感じでしょうかね
 

タイムフライヤー




父はハーツクライで先日の有馬記念では3.4着でした
このようにハーツクライ牡馬はなかなか中山芝重賞では勝ち切れず改修後で【0.3.2.32】

そしてこれがハーツクライ産駒における2歳馬限定の場所別成績
2歳戦の中山は全10場中連対率と複勝率の数字が最低と厳しい数字が出ております
母父ブライアンズタイム(ロベルト)に母母父Alzao(リファール)と母方の血は魅力
さらに現時点での完成度もあるのでその辺りで父のネガティブデータを相殺出来るか??
近親にはタイムパラドックスにサクラローレルとG1馬も出してる一族だけに
 

シャルルマーニュ




父ヴィクトワールピサはネオユニヴァースの血を引くサンデー系種牡馬
ネオユニヴァース産駒は中山を割と得意とする傾向にありますがヴィクトワールピサはそうでもない
そのヴィクトワールピサは間隔を開けての臨戦が今一つで叩かれて成績が良くなる傾向にあり
そういった意味で今回は叩き3戦目というのは魅力ある臨戦
サクラバクシンオー×ミルジョージの母方はバランス型のナスルーラ配合
 

サンリヴァル




父ルーラーシップはキングマンボ系種牡馬で産駒に菊花賞馬(キセキ)
中山2000mの成績は複勝率46.4%と抜群なルーラーシップですが
前走との間隔は芝レースでは開いてる時よりも詰まってる時のほうが好走傾向にあり
今回この馬は13週と間隔を開けての臨戦というのが気にはなりますが
これ実は母父アグネスタキオンの傾向からすれば好臨戦という扱いに

これが母父アグネスタキオンにおける芝重賞の前走間隔別成績
とにかく間隔を開けての臨戦がベストのイメージ
その奥の母母父がサクラユタカオーで母方はスピード色強めの印象ですが
近親のヴェルデグリーンが中山重賞勝ち馬
真ん中の枠に入ったので揉まれる懸念は付き纏いますが好位を取れればまとめてきそう
 

ルーカス




スクリーンヒーロー×カーネギーで母メジロフランシスという事はあのモーリスの全弟
さすがにモーリスと比較するのは可哀相ですが
父ロベルト系に母方のサドラーズウェルズ系×リファール系という欧州配合はここでは魅力十分
スクリーンヒーロー産駒全体の前走距離別成績は同距離>短縮>延長の順
ここは前走1800mから延長臨戦になるのがどうか!?
ただ産駒の中山成績は全10場で勝率トップで単回収も100超
ゴールドアクターにミュゼエイリアンも重賞で馬券になってるので東京→中山替わりは良さそう
 

フラットレー




父はハーツクライで先日の有馬記念では3.4着でした
このようにハーツクライ牡馬はなかなか中山芝重賞では勝ち切れず改修後で【0.3.2.32】

そしてこれがハーツクライ産駒における2歳馬限定の場所別成績
2歳戦の中山は全10場中連対率と複勝率の数字が最低と厳しい数字が出ております
ただこの馬の今回は間隔を開けての臨戦且つ延長という事で
芝重賞で最も狙えるタイミングのハーツクライではあり
Halling×Fairy Kingの母方は重めの欧州配合
半姉バウンスシャッセは中山重賞2勝で間隔を開けての臨戦は新馬も含めると4戦4勝でした
だからこそ前走アイビーSは天栄帰りで走れそうな所だったと思うんですが・・
これを不良馬場の前残りというだけで片付けていいものかどうか
 

ジュンヴァルロ




父New Approachはサドラーズウェルズ系で欧州ノーザンダンサー系種牡馬
主な産駒には青葉賞2着馬ベストアプローチが居ます
母父Rock of Gibraltarはデインヒル~ダンチヒ系
同距離重賞である京成杯ではこのデインヒル~ダンチヒ系であるハービンジャー産駒が2勝
この配合だけなら重たすぎる感もあるんですが母母父Phone Trickが米国の短距離血統なんで
これが血統構成にいいバランスを与えてるような気はします
母方の奥には大一番に強いリボーも入ってるので逃げて一発あるか!?
 

ステイフーリッシュ




父ステイゴールドはサンデー系種牡馬で産駒に複数の菊花賞馬
改修後の中山2000m重賞でもステイゴールドは【1.1.1.3】
改修前の中山芝重賞成績が抜群であったステイゴールドですが改修後~昨年までは0勝
ただ今年は3勝を挙げたので復調気配にあるのは中山2000m重賞の数字も相まって見逃せないか
母父がキングカメハメハに母母父がロベルト系のSilver Hawk
父と母父がひっくり返っていたらさらに評価は高まってたとは思いますが・・
近親には中山芝重賞で実績有る馬が複数居てますし
 

ワークアンドラブ




父シニスターミニスターはエーピーインディ系種牡馬
母父Medaglia d'Oroはサドラーズウェルズ系で母母父がサンデー
バランスの取れた母方の配合は魅力も芝3勝2着4回のみの父の産駒成績から芝では・・
 

ジャンダルム




父Kitten's Joyはサドラーズウェルズ~欧州ノーザンダンサー系種牡馬
主な産駒にはエプソムC勝ちのダッシングブレイズが有名
ただ延長臨戦で走ったのはこのダッシングブレイズのエプソムC位で軒並み苦戦
2000m以上の産駒成績も【0.0.0.21】
と、ここまでは日本馬での話で実は海外では2000mのG1を勝ってる馬も居る事はいます
母ビリーヴはスプリントG1勝ち馬でサンデー×ダンチヒの母方はスピード特化配合
兄姉の成績を見ても延長臨戦では0勝で連対率8.3%複勝率33.3%(同距離8勝、短縮7勝)
やっぱり2000mは厳しい印象はどうしても拭えない感はあり
前走少頭数でしたが内を通り間を割っての激走後だけに疲労ストレスも気になる所
 

シャフトオブライト




父はディープスカイで勝ち馬ではないものの今年の菊花賞でクリンチャーが2着
今回連闘になるんですがディープスカイは間隔を詰めての臨戦のほうが走る傾向にあり
タイキシャトルにラムタラの母方はバランス型でラムタラがニジンスキー系
近親にもスピード馬ダイイチルビーが居る一族で意外と侮れないかも
 

ナスノシンフォニー




父ハーツクライに母父Unbridled's Songですからスワーヴリチャードと同配合
この馬はハーツクライでも牝馬なんでまた牡馬とは違うかもしれませんが

これがハーツクライ産駒における2歳馬限定の場所別成績
2歳戦の中山は全10場中連対率と複勝率の数字が最低とこの数字からも厳しいでしょう
 

最後に一言


 
ポイントはおそらく1.2番人気に推されそうなジャンダルムそしてハーツクライ軍団の取捨でしょうか
いずれも血統的には人気とのバランスからも狙い難い感は否めず
逆にルーラーシップはキングマンボ系ですし狙いたい気はあり

いずれにせよ2歳戦なんで難しいです・・と線を引いておきます(笑)

そしてこの血統評価あくまで私的なものですのでご理解の程宜しくお願いします